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一目均衡表の見方:転換線・基準線・雲・遅行スパン

一目均衡表の線はどれも過去の高値・安値の中間値か、ずらして描いた終値です。計算と三役好転を見ます。

📚 チャート分析をはじめから正しく · 16/33· ⏱ 読了目安 3分 ·情報更新 2026-09-23

📋 基本情報

計算
転換線は9本、基準線は26本、先行スパン2は52本の中間値
ずらし
先行スパンは25本先に、遅行スパンは25本前に描く
三役好転
転換線>基準線、終値>雲、遅行スパン>25本前の価格
注意
どの線も過去の値の中間なので反応が遅い

5本の線と雲

一目均衡表は日本の一目山人(本名・細田悟一)が考案した指標で、チャートの上に5本の線を重ねて描きます。転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2・遅行スパンで、2本の先行スパンの間を塗りつぶしたものが雲です。線が多くて複雑に見えますが、材料は単純です。遅行スパンを除く4本はすべて「一定期間の最高値と最安値のちょうど真ん中」を組み合わせた値で、遅行スパンは終値を後ろにずらして描いただけです。

転換線と基準線:期間の真ん中

転換線は直近9本の最高値と最安値を足して2で割った値で、基準線は同じ計算を26本で行った値です。移動平均線が期間内の終値をすべて平均するのに対し、これらの線は最も高い値と最も低い値の2つだけを見ます。そのため、新しい最高値・最安値が出たときや、古い極端な値が期間の外に抜けたときにしか動かず、その間は図のように平らなままです。転換線が基準線の上にあれば、直近9本の真ん中が26本の真ん中より高いという意味で、移動平均線の上昇の並び(パーフェクトオーダー)に近い読み方をします。

26本の高値基準線26本の安値
例: 基準線は直近26本の最高値と最安値の真ん中です。新しい最高値・最安値が入るか、古い値が26本の枠から抜けるときにしか動かないので、平らな区間ができます。

先行スパン:25本先にずらした値

先行スパン1は(転換線 + 基準線)÷ 2 で、先行スパン2は直近52本の最高値と最安値の真ん中です。どちらも計算した足より先にずらして描きます。よく「26日先」と言いますが、これは今の足を1本目と数える数え方なので、TradingViewとこのサイトの一目均衡表ツールは実際には25本先に描きます。26本ずらすプログラムとは雲が1本ずつずれて見えますが、線の値は同じです。「先行」という名前でも、すでに過ぎた足で計算した値なので、将来を見通した値ではありません。

雲の位置・厚み・ねじれ

雲では3つのことを見ます。まず価格が雲の上・中・下のどこにあるかで、雲の中は方向が定まっていない局面と解釈されることが多いです。次に厚みです。2本の先行スパンの距離が離れているほど雲は厚く、厚い雲を価格が抜けにくい支持・抵抗とみる解釈があります。最後はどちらの線が上にあるかです。先行スパン1が上の雲を陽雲、先行スパン2が上の雲を陰雲といい、2本が交差して雲が入れ替わる所をねじれと呼んで、流れが変わる時点の候補として参考にします。

遅行スパン:終値を25本前へ

遅行スパンには計算がありません。今の足の終値を25本前、つまり今の足を1本目と数えて26本目の足の位置に描いておいた線です。そのため、遅行スパンがその位置の価格より上にあるということは、今の終値が25本前の価格より高いという意味と同じです。このサイトのツールは、今の終値と25本前の終値を比べます。線が後ろにずれているのでチャートの最後の25本の区間には遅行スパンがなく、遅行スパンが過去の価格帯にぶつかる形を支持・抵抗と解釈することもあります。

三役好転と三役逆転

下の3つの条件がすべて上昇側にそろった状態を三役好転、すべて下落側にそろった状態を三役逆転と呼びます。このサイトの一目均衡表ツールは、最後に確定した足を基準に判定します。図では転換線と遅行スパンの条件が先にそろい、価格が雲を上抜けた足で3つがそろいました。3つの条件はどれも価格がすでに上がったあとでようやく満たされるので、三役好転は流れが一方に傾いたことの確認に近く、出発の合図とは見なしにくいものです。

現在三役好転遅行スパンねじれ先の雲転換線基準線
例: 雲の下にあった価格が上がってくるにつれて、転換線が基準線の上に、遅行スパンが25本前の価格の上に抜け、最後に雲を上抜けた足で三役好転が成立します。「現在」より右の雲は、すでに過ぎた足で計算して25本先にずらして描いたものです。
  • 転換線が基準線の上
  • 終値が雲の上(今の足の位置に描かれた雲の上端より高い)
  • 遅行スパンが25本前の価格の上(今の終値 > 25本前の終値)
  • 3つとも逆なら三役逆転、入り混じっていれば中立

9・26・52という数字

9・26・52は、土曜日も取引していた時代の週6日を基準に、1週半・1か月・2か月ほどを表す数字だと説明されます。24時間・週7日取引される暗号資産にそのまま使うと、日足の26本は1か月ではなく26日です。そのため暗号資産には期間を20・60・120に延ばし、ずらし幅を30にする設定(このサイトのツールでは実際には29本ずらす)を使おうという人もいれば、初期設定なので最も多くの人が見ているという理由で9・26・52をそのまま使う人もいます。どちらが優れているという検証された結論はないので、ツールで2つの設定を切り替えて判定が同じかどうか比べてみる程度が現実的です。

反応が遅いという限界

一目均衡表の線はどれも過去の高値・安値の中間値か、後ろにずらした終値なので、価格が向きを変えてからしばらくたってようやく条件が変わります。52本の中間値である先行スパン2は特に遅いです。レンジ相場では価格が雲を出入りし、転換線と基準線が頻繁に交差して判定が変わり続けます。線が多いぶん、どんな状況でももっともらしい根拠を1つくらいは見つけやすいという点にも注意が必要で、判定は足の長さごとに違って出ます。三役好転のあとに価格がどう動いたかは、この記事では測っていません。

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